オーディオブックのメリット

オーディオブックのメリットというのは、いったいどんなところだと思います
か? 
メリットはいろいろあるのですが、大きく分けると、主に次のようなところでは
ないでしょうか。

(1) 何かをしながら聴ける

 まず、オーディオブックは「音」ですから、目を使わなくても情報を取り込む
ことができます。スピーカーで音を流したり、ヘッドホンを使って音を聴くの
で、目と手は使わなくてすみます。そうすると、例えば車の運転中や、歩き
ながら、手作業をしながら、体を動かしながらでも聴くことができます。

 このように「何かをしながら」情報を取り込めるというのが、オーディオブッ
クの大きな特徴ではないでしょうか。日々とても忙しい方には、時間の節約
におおいに役立ちます。

(2) 記憶に残りやすい

 次に、「耳から入ってきた情報は記憶に定着しやすい」ということも挙げら
れます。語学などの学習用カセットテープなどは、繰り返し耳から聴くことで
覚えやすく、比較的長期間覚えていられます。

 とても難しい内容も、話し言葉で解説を聴くことで、思いのほかするっと頭
に入り、理解も深まります。何かを身につけたり、深く学習したいときには、
オーディオブックのように耳から聴いて覚えるのが、効率的と言えるのでは
ないでしょうか。

(3) 自分の好きなものを自由に聴ける

 それから、オーディオブックは、自分の聴きたい時に、聴きたいものを選ん
で聴くことができます。ラジオはそのときに放送されているものしか聴くこと
ができませんので、番組を放送時間以外の時に聴きたい場合は「エアチェ
ック」をして、放送時間に合わせてカセットやMDなどに自分で録音しておく
必要があります。

 その点オーディオブックは、ネットからなら24時間好きなときに好きなもの
を手に入れられますし、一度手に入れてしまえば、いつでも自分の聴きたい
ものを選んで聴くことができます。

 内容についても、ラジオでは放送されないような、とても専門的な内容の
ものや、収録時間が長い大作ものもあります。そして、コマーシャルが入っ
てくることもありません。

(4) 目が悪くても楽しめる

 それから、目の不自由な方や視力が弱い方にも便利です。書籍のように
小さくて見にくい活字を読むことも、テレビを長時間見て目が疲れることもあ
りません。

 書籍にしてもテレビにしても、目を使うメディアの場合、常に活字や画面の
ほうに顔を向けている必要があるので、同じ姿勢を長時間続けがちになり、
カラダに負担が掛かります。病気で寝ている方や、ご高齢の方などにも、大
変優しいメディアだと言えるでしょう。

(5) 頭の中でイメージを膨らませられる・・・脳にも良い?

 またこれは当然ですが、映像がありませんので、聴いた人は頭の中で自
由なイメージを膨らませることができます。その点では書籍も同じなのです
が、オーディオブックの場合、音楽、効果音、声質と話し方、言葉の間(ま)
などを使った「感情・雰囲気」を作る表現、ステレオ音声ならば左右の表現、
遠い・近いといった表現、エコーを使った広い・狭いといった「空間」の表現
もできるので、書籍よりもいっそうイメージは膨らみます。

 そして、同じものでも、聴く人それぞれが自由なイメージを頭の中に描くこ
とができます。映像メディアのようにイメージを限定されることなく、聴く人そ
れぞれのイマジネーション=想像力が刺激され、自由に楽しむことができる
のは、まさにこのオーディオブックの大きな特徴と言えます。

 ついでに言うと、音によって想像力を刺激することは、脳の健康にとっても
良いのではないでしょうか。最近は空前の脳トレブームですし、以前からも
「テレビ脳」という言葉がありましたが、受身の視覚情報だけでなく、音を聴
いて想像力を働かせることで、健康な脳が保たれるのかもしれませんね。


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